Jazzistic Mix
File Recordsの膨大なアーカイブから
Kenichiro NishiharaがJazzy解釈で選曲・再構築したミックスCD。
MAJOR FORCE、スチャダラパー、RHYMESTER、RIP SLYME、いとうせいこう、ECD、SILENT POETS、GAGLなど
HIP HOP&クラブミュージックを作り出したクラシックスから同時代へ繋がる名曲まで
Jazzの琴線に触れるダンスミュージックはジャンルを超え、大胆に一つの世界として紡ぎだされる。
Kenichiro Nishihara『Jazzistic Mix』
1. JUNGLE FLOWER / WATER MELON
2. ESSENTIAL DUB / MAJOR FORCE PRODUCTIONS
3. Solar-Pass / Chari Chari
4. GO TO WORK / KOHEI JAPAN
5. 都合良く憩う / GAGLE
6. 敗者復活戦 / RHYMESTER
7. アゲイン / ECD
8. ACTION / TYCOON TO$H & TERMINATOR TROOPS
9. The Untouchable / ZEEBRA -religion feat. rich medina & trap / bayaka-
10. SANTASTIC MIX featuring ピアノ星人~星に願いを / スチャダラパー
11. ビッグ・ウェンズデー featuring MAKI THE MAGIC -FORCE OF NATURE REMIX- / RHYMESTER
12. N.I.C.E. GUY (ORIGINAL BACK TRACK) / スチャダラパー
13. BED JAM SESSION / TYCOON TO$H & TERMINATOR TROOPS
14. Across the Universe (Frankie Valentine's Late Nite Rendezvous Groove) / Chari Chari
15. 噂だけの世紀末 / いとうせいこう
16. RETURN OF THE ORIGINAL ART FORM / HIROSHI + K・U・D・O→featuring DJ MILO from London
17. Purple Valley / bayaka
18. 雪ノ革命 / GAGLE
19. what is (this thing called right?) / SILENT POETS
20. Fade Away / RIP SLYME
21. 病む街 / MICROPHONE PAGER
22. E#1 (INST) / EAST END -Is it... feat. Lori Fine /福富幸宏-
23. PULSE OF CALM / HIROSHI II HIROSHI
Release 2014.03.07
¥2,100 (tax in)
【 "Jazzistic Mix" によせて 】
ケミカルブラザーズがまだダストブラザーズを名乗っていた頃、
そしてそれは僕が渋谷宇田川町に毎日学校帰りにレコードを探しに出かけていた頃、
彼らのDJのプレイリストに ”RETURN OF THE ORIGINAL ART-FORM” を見つけた。
当時はまだ再発盤はなく、ややプレミアのついたオリジナル12inchを自分のクリスマスプレゼントに買った。
それをきっかけにメジャーフォースのタイトルは見つけ次第すべて買う日々が始まった。
僕はメジャーフォースオタクだ。
そしてファイル・ネクストレベル、好きな音楽のすべてがここにあったといっても過言ではない。
そんなファイルレコードのアーカイブを使ってミックスCDを作るという機会をいただいたことは、
僕にとってはそれだけで奇跡に近い。
あまりに多くの名曲の中、Jazzを感じるような曲たちを基本的なDJテクニックだけで構成していった。
自分の持ち味でもある楽器のオーバーダブはおろか、今回はスクラッチさえも禁止した。
オリジナルに入っている音だけを使って構成する純度を大切にしたかったからだ。
テーマや流れに合わず収録を諦めた曲の多さに愕然として、作業が進まない時さえあった。
しかしメジャーフォース、ファイルレコードの音楽たちをこれ以上愛す者はいない!と断言するくらいの自分が最終的に出した回答はこんなミックス。
それは奇しくもメジャーフォースに出会ったころにキャリアをスタートさせた、
自分の選曲家としての基本的な態度と表現を具現化するようなものになったと感じる。
88年から現在まで時代を超えて、ジャンルを超えて歩み続けてきたレーベルとしての姿勢を感じるようなミックスになっていれば、これ以上嬉しいことはない。
そしてファイルレコードに人生を変えられた方も、またはまだ知らない方も、改めてファイルレコードの音源を掘り起こしていただければ、それこそがこのミックスの目的だ。
Kenichiro Nishihara(西原 健一郎)